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2010年 08月 09日

お精霊迎え(六道まいり)-千本釈迦堂、千本えんま堂-

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おしょらいさん




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京都ではお盆を迎える頃、精霊迎えをします。精霊迎えとは、お盆に先祖の霊が冥土から戻る際に、六つの道に迷うことなく迎える行事で、京都では「お精霊(しょらい)さん」とか、「六道まいり」などと言います。
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お精霊さんは京都では大きく分けて2箇所で行われます。一つは東山区の六道珍皇寺。もう一つは上京区の千本えんま堂(引接寺)です。
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今回、千本えんま堂の精霊迎えを見る前に近くの千本釈迦堂にも寄ってみたところ、ここでも六道まいりが行われていました。
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六道とは死後の6つの冥界のことで、
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六道まいりとは、祖先の精霊を各家に迎え、冥界に迷う霊を救う仏事です。
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六道まいりの期間中は本尊釈迦如来坐像が開扉されます。この釈迦如来像の手に結ばれている白布がお精霊さんを迎える鐘につながっていて、迎え鐘をついて先祖の精霊を供養します。
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暑かった一日が終わり、境内の行灯にも灯が入りました。
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そして少し歩いて千本えんま堂に向かいました。(2008年8月11日訪問)
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六道珍皇寺や千本えんま堂の付近はかつての埋葬地で、埋葬地に近いこの二つのお寺はあの世とこの世の境界として先祖の霊を迎える場所として信仰されてきました。
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特に昔は、火葬されることなく、そのまま野に放り投げられそれが埋葬の儀式とされていたそうですから、埋葬地の付近は冥途に行った人の霊が現れてもおかしくない場所ということになりますね。
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さて、こちらのご本尊は、「閻魔(えんま)大王」です。
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現在の「閻魔大王」像は二代目で長享2年(1488)、鎌倉時代の仏師・定勢の作と伝えられています。
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えんまさまは恐ろしい顔をした恐い地獄の支配者のように思われていますが、実は私たちに最も身近な仏様で、死んでしまった人間をあの世のどこへ送るかを決める裁判長の役割を担っています。
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まずはえんまさまにお参りします。
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そして本堂の裏にある地蔵供養池で先祖の名前を書いた水塔婆を流し、
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鐘堂で迎え鐘をつき、その音にのって帰って来られるお精霊さんをお迎えします。
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冥府(冥土)へ届く迎え鐘です。荘厳な音色を響かせていました。
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お盆の間しばしこの世に帰って来られたご先祖様は16日の「お精霊送り」で再び冥土に帰っていかれます。そのお精霊送りの代表的な行事が「大文字の送り火」ということになります。

by kyoto-omoide | 2010-08-09 18:15 | 京都(夏) | Comments(2)
Commented by 株式会社ホープ 釋迦郡 at 2012-06-05 10:30 x
お世話なっております。
株式会社ホープの釋迦郡(シャカゴオリ)と申します。

弊社では、京都市民しんぶんという京都市が発行する広報誌の代理店を行なっております。
つきましては、8月1日号で「六道まいり」を記事として取り上げようとしております。その際、このホームページで使用されている写真を使用させて頂けないでしょうか。

いきなりの御連絡で誠に失礼しております。
コメント以外に御連絡をとる方法を教えて頂くことは可能でしょうか。

下記が私のメールアドレスになります。
一度御連絡を頂くことは可能でしょうか。
弊社は福岡の代理店になります。

株式会社ホープ 担当:釋迦郡
info@zaigenkakuho.com
092-716-1404

大変恐縮ではございますが、何卒宜しくお願い致します。


Commented by kyoto-omoide at 2012-06-06 23:26
株式会社ホープ 釋迦郡様

お問い合わせをいただきまして大変ありがとうございます。
改めてメールをさせていただきますので、よろしくお願いします。
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