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2010年 10月 01日

京都に泊まる② -長楽寺宿坊「遊行庵」-

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昨年上洛した時、長楽寺の宿坊「遊行庵」に泊まりました。(2009年9月26日宿泊)



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ネットからの予約でしたが、出発前にご丁寧なお手紙とパンフレットを送っていただきました。
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場所は、東山通の祇園の交差点のそばで、すぐ目の前に八坂神社が広がり東山巡りには絶好の位置です。
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ビルに挟まれた、この縦に長い建物です。
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遊行庵は、長楽寺が現代社会に失われがちな自然と心の触れ合いを深め、本来の自己に回帰していただく機会の場として、誰でも気軽に利用できる宿坊として開かれました。
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一階には手作りの作品を販売されている「なでしこ」があり、収益は施設や団体に寄付されているそうです。
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お部屋の中はこんな感じで、宿坊らしいシンプルさです。
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テレビもありませんが、京都に来てテレビ見る必要もありませんし、談話コーナーに本がたくさん置いてあったりしますので退屈することもありません。
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談話コーナーの近くにあった独房のようなこの扉^^;これは写経のためのお部屋です。独り静かに写経と向き合うことができ、あくる日の朝のお勤めで祈願していただけます。
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この日はゆっくり眠ることができました。
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翌朝6時に起きると、東山から朝日が昇るところでした。これから朝のお勤めに向かいます^^
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八坂神社の横を上っていきます。
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円山公園を過ぎると・・・
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長楽寺の参道に出ます。
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いつも大勢の人で賑わう八坂神社、円山公園のすぐ近くですが、普段から静かで趣のある道で、灯籠が一直線に並んでいるのが印象的です。
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鳥のさえずりだけが聞こえる中、早朝の清々しい空気を吸いながら歩いていきます。
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山門が見えてきました。
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長楽寺は、平安時代の延暦24年(805年)、桓武天皇の勅命によって伝教大師最澄を開基として創建された天台宗の別院で、最澄自身が彫ったとされるご本尊観世音菩薩は天皇即位の時のみに開帳される秘仏になっています。
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山門をくぐり境内に入ります。
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本堂への階段を上がっていきます。
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ここは秋の紅葉が大変きれいですが、訪れる人も少ないので絶好の穴場です。
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本堂に入るとご住職さんの読経が始まりました。ここでは正座ではなく椅子に座って、経本を見ながら一緒に読経しお焼香しました。お勤めが終わると、ご住職さんにお寺や仏像の説明などをしていただきました。秘仏のご本尊は東福門院が寄進したとされる厨子に収められていました。他にも鎌倉初期の聖一国師作と伝えられる布袋像がありました。この布袋さんは、広く日本に祀られている布袋さんの模範像と言われ、その笑いのお顔は他には見られないほど豊かなものでした。(↓お寺のホームページからお借りしました。)
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ところで、このご住職さんがこの布袋さんに分身のようにそっくりで、一緒にお勤めした方とくすくす笑ってしまいました^^
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終わると境内を案内していただき、本堂前の鐘もつかせていただきました。
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東山の高台に位置しますので、境内から京都市街も見下ろすこともできます。
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その後、方丈に上がり、一遍上人、安徳天皇、建礼門院の遺品や幕末志士のゆかりの品などたくさんの歴史的に貴重な文化財を説明していただきました。
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この方丈庭園は、「相阿弥作庭苑」と呼ばれています。
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室町時代、相阿弥が足利八代将軍義政の命により銀閣寺の庭を作る時、試作的に作った庭と伝えられています。
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それには諸説あるようですが、石組や地割を活かし、周囲の緑と調和した自然の趣をもったこの庭の美しさには変わりはありません。
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秋の紅葉が楽しみな美しい空間を眺めながら早朝から落ち着いた時間を過ごさせていただき、ご住職さんとお別れし宿に戻りました。戻るとすぐ朝ごはんです^^
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おかみさんが用意してくれた朝がゆの朝ごはん^^
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ゆかりののったお粥とお味噌汁、玉子焼き、なす味噌、煮豆、ほうれん草のおひたし、自家製のちりめん山椒などが並びます。早朝からのお勤めの後の朝ごはん、もちろん美味しくないわけがありません。絶品の朝ごはんでした^^
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最後にお礼を込めて一筆したためて宿を出ました。お世話になりました。
遊行庵さんのHP→http://www.kyo-yado.com/yugyo-an/top.html
布袋さんによく似ていらっしゃるご住職さんのお顔も^^

by kyoto-omoide | 2010-10-01 07:00 | 京都(宿泊) | Comments(0)
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