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2011年 10月 26日

時代祭2010 ⑩ -神幸列-

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時代祭の行列の最後尾を進んできたのが神饌講社列です。(2010年10月22日観覧)



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ご祭神の行列「神幸列」となり、ここまでの時代行列から神事へと雰囲気が変わります。
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時代祭当日の神饌物を奉献する役目の人達で、御饌長(みけちょう)・副御饌長および水干の講員により組織されています。先頭を行くのが神饌を供える膳夫(かしわで)です。
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副御饌長の乗る馬が近づいてきます。
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そして御饌長が進んできます。
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続いて進んでくるのが前列。
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御神幸列の直前を行くので前列といわれます。賢木に続き、金棒を持つ中座、キリコ座・ブチ座の下雑色や上雑色といった警備役(江戸時代の姿)のほか、迦陵頻伽や胡蝶等の優美な衣装や楽人等の狩衣が見られます。
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いよいよ神幸列が進んできました。
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御賢木(おんさかき)を先頭に、ご鳳輦(ごほうれん ご祭神の乗る御輿)を中心とした神幸の本列です。
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時代祭は、時代風俗行列がメイン行事と思われることが多いと思いますが、
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実際は、この神幸列のお供と位置づけられる祭列です。
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ご鳳輦にはご祭神が乗っており、
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京都の市外をご巡幸になって、市民の安らかな状を親しくご覧になる、というのが本当の時代祭の持つ意味です。
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各時代行列はこのご神幸のお供をして行進するもので、神幸列が全行列の中心としての意義を持つ列です。
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権禰宜(ごんねぎ)と呼ばれる神職が進んできて、
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その後ろからご鳳輦が進んできます。
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先に進んできたこのご鳳輦には西本殿の孝明天皇が鎮まっておられます。
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神輿の上には鳳凰の姿が見えます。
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錦蓋、菅蓋が進んでいきます。
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矛の先にも鳥の姿が見えます。
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その後ろからもう一つのご鳳輦が進んできます。
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後の御鳳輦には東本殿の桓武天皇が鎮まっています。
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その後ろを進んでいくのが宮司と権禰宜。
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そして最後を総長と列奉行が進んできます。
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その後ろを進んできたのが白川女献花列です。
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白川女は比叡山から流れる白川流域に住み、季節の花を売り歩くのを業としていました。
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平安時代中頃から御所に花を届けていたともいわれています。
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本列では、神前に供える花を頭に乗せています。
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清楚な身繕いの白川女は、紺木綿の着物に絣の三幅巾の前垂れ、御所に献花していたお礼にと東福門院からいただいた御所(草木)染めの三尺の帯を締め、はしょった白の腰布姿をしています。
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足には白の脚絆、わらじの紐をくくり、黒い手甲をつけ、藤原定家の歌と桜と菊の模様を染めた手拭いを姉さんかぶりに、同じ手拭いを肩にもかけて、房を右後ろに垂らして友禅のたすきを結んでいます。
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切り花と自家製の番茶を入れた大きな箕を頭に載せ「花いりまへんか~、花や番茶どうどす~」と売り歩く姿は、かつての京の風物詩でした。
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大原女や桂女は吉野時代行列の中世婦人列で登場しますが、御所に花を納めていた白川女は、建礼門前での行在所祭に参列し献花し、神幸列のすぐ後ろで「白川女献花列」として列をなしています。
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白川女献花列が行き去ると、いよいよ時代祭行列も終わりを迎えます。
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行列の最後は、弓箭組列。桓武天皇の平安遷都のとき列の警護にあたり、明治維新の折りには山国隊と共に活躍した弓先の術にたけた弓箭組の様子を現しています。
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こうして述べ2000人、2㎞に及ぶ時代祭巡行列は京都御苑を出て平安神宮に向けて進んでいきました。初めて観覧した時代祭でしたが、緻密な時代考証が重ねられた1万2000点にもおよぶ調度、衣裳、祭具は、京都が都として培ってきた伝統工芸技術の粋を集めて復元されたもので、非常に見ごたえがありました。また今度観る機会があれば平安神宮で観てみたいです。

by kyoto-omoide | 2011-10-26 13:50 | 京都(祭) | Comments(0)
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