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2009年 08月 16日

大文字送り火(真如堂)

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2008年の大文字送り火は真如堂から眺めました。(2008年8月16日訪問)



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「大文字の送り火」は、お盆に迎えた精霊をふたたび冥府に返す精霊送りの意味を持つ、あくまで宗教行事ですが、すっかり京都の夏の終わりを告げる風物詩になっていますね。
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このご時世では五山すべてを見ることはできないし、順番に点火されても約1時間で終わってしまうし、この日は土曜日で人も多いし、どこで見るかの選択は重要です。
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いろいろ考えて、真如堂から見ることにしました。前々から、近くに大文字が近くに見えるわりにはあまり送り火を見る場所としてはあまり知られていないようでしたので。18:30頃には着いてしまいましたが、暮れゆく空を境内から見ていると待つのも苦になりません。
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すっかり日の落ちた境内でも精霊送りの準備が行われていました。
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訪れるのはほとんど地元の人ばかりで、真如堂にしたのは正解でした~。
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境内では、本堂の前に行燈を「大」の字に並べていました。以前は境内の池に、行燈型の精霊船を浮かべて精霊流しが行われていましたがこの年から境内に行燈を置くことにしたそうです。
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本堂では法要が営まれ、貫主さんの読経が始まって、7時15分に本堂前の行燈が点火されました。
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一足早く大文字が闇に浮かび上がります。
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読経が流れる中、精霊送りにふさわしい厳かで幻想的な雰囲気です。
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本堂から見ても・・・
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本堂をバックにしても、暗闇に浮かぶ行燈のろうそくの灯りはほのかで幻想的でした。
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これらの灯篭は檀家の方々から寄進されたものということです。
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7時50分なると大鐘が鳴って送り火の点火が近いことを近隣に知らせます。そして8時になり、大文字に灯が点りはじめました。
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すこしづつ・・・
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灯が大きくなっていきます。
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京都盆地の周囲の山に、炎で描かれた「大」「妙法」の文字や鳥居、船が次々と浮かび上がります。昔は五山すべてを見渡すことができたんでしょうね~。
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ところで、江戸時代後期には「い」(市原野)、「一」(鳴滝)、「竹の先に鈴」(西山)、「蛇」(北嵯峨)、「長刀」(観音寺村)など計十山あったそうですが、財政事情などから途絶えたと言われています。
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さて、真如堂からの「大」、とても近くに見えてよかったのですが、逆に近すぎて「大」の下のほうがお寺の木に隠れてしまっていたのが残念でした。それでも、お盆に帰ってきた死者の魂を、再び冥土に送ってあげるための送り火、年配の方がどこか寂しげに見つめ手を合わせる姿を見て、思わずこちらも手を合わさずにはいられませんでした。
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その他、境内から妙法のうち「法」と・・・
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遠く左の「大」も見えます。ちなみに、これが見える場所は墓地になります。。。つまり、お精霊さまが帰っていくところ、まさにその中に・・・(・・;)一人ではとても怖くて無理ですが、真如堂の今の貫主さん(あの方です)の息子さんがちょうど案内をされていたので後ろをついて行きました。肝試しのような気分です。
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点火から20分、だんだんと消えていきます。去年は、送り火が終わったとたんに少し涼しくなって驚いたのを覚えています。残暑はまだまだ続いてもなんとなく夏の終わりを感じさせてくれたからでしょうか。今年の送り火はどうだったでしょうか。

by kyoto-omoide | 2009-08-16 20:00 | 京都(夏) | Comments(0)
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