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2009年 10月 22日

昭和な京都①(コロナ)

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河原町のすぐ南、西木屋町あたりといえば いろいろな老舗飲食店がひしめき合っている場所ですが ここに戦後すぐにできた小さな洋食屋さんがあります。(2009年2月18日訪問)



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「レストラン コロナ」さんです。創業60年を越えているこのお店、今は90歳を越えたご主人が一人でやっていらっしゃるお店です。
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河原町の繁華街から一本奥に入った通りに、りっぱな構えのお店もいっぱいある中で、ひっそりとお店は佇んでいます。
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お店に入ると、90歳を超えるおじいさんが調理場に、アルバイトさんらしい若い女性が横にいらっしゃいました。調理場が見えるカウンターに座りました。お店の中はかなりの歴史を感じさせます。お店の中だけ時間もゆっくりと流れているように感じられます。
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昔ながらの洋食のお店らしいメニューが並びます。ここのお店は何といっても「卵サンド」でその名を知られています。さっそく、卵サンド(500円)を注文してから、おじいさんが調理されるのを目の前で見ています。フライパンを熱して、卵をたっぷり、何と4個割って手際よくオムレツを作っていきます。4人前じゃないですよ、1人前です。できあがったでっかいオムレツをサンドイッチのパンに乗るように四角く折りたたみ、食パンの上にソースを塗ってオムレツを乗せます。そして包丁を取り出して4つに切り始めました。卵をつぶさないように包丁で切れるのかな?って思いましたが、そうしてできあがったのがこちらです!
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オムレツ状のふわふわの玉子はひたすら分厚く、秘伝と称されるマスタードソースを塗ったふわふわのパンで挟まれています。どう見ても「でかい!」です。
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熱々の卵がこぼれないように食べていきます。マスタードはからし臭さもなく 独特の風味と甘さと辛さが絶妙の味付けでした。見かけとお店の雰囲気に関係なく「うまい」です。この玉子サンドは味と量と値段の噛み合わなさで京都一と称されています。
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このお店では、サービスなんてありません。正直、清潔感も??なお店です。出てくるお水も生ぬるいです。およそ若い人や女性には無縁のようなこのお店、次から次へとお客さんがやってきます。若い女性の方やカップルも多くいます。満員とわかると持ち帰りをお願いする方も。。。なんとも不思議なお店です。たぶん、だめな人にとってはだめなタイプのお店だと思いますが、京都の洋食の歴史の中で間違いなく一里塚として時を重ねてきたお店です。京都の著名なレストランのシェフもかつては通われとか。高齢のご主人がいつまでもお元気で続けてほしい、今日も元気に調理していただいたありがたみを感じながら、静かにいただくお店です。いつまでもこの灯が消えないでほしいって思いながら、でもいつかそんな日が来てしまう前にもう一度来ようって思うような・・・。お店の中はそのような温かい雰囲気に包まれてました。

※残念ながら、2012年2月末をもって閉店されました。長い間、ほんとうにお疲れさまでした。

by kyoto-omoide | 2009-10-22 18:30 | 京都(洋食) | Comments(0)
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