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2009年 11月 12日

泉涌寺夜間特別拝観(後編)

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続いて、塔頭の雲龍院に向かいます。



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本坊から雲龍院へと向かう小道は・・・
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一足早い「花灯路」でした。
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本坊南の高所に位置する別院雲龍院は、北朝歴代の御尊牌が霊明殿に奉安されるなど、ここも皇室ゆかりのお寺です。
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光の帯に導かれるように歩いていきます。
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灯路道の向こうに雲龍院の山門が見えてきました。
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山門もきれいにライトアップされていました。
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さらに光の帯が連なる参道へ入っていきます。
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まずは、500年前に建てられた本堂で、ご本尊の薬師如来(重要文化財)にお参りしました。
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その後、客殿に移り、お抹茶をいただきます。
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このお菓子は、創業約300年の老舗「笹屋伊織」さんの「み月」です。笹屋伊織は江戸時代から宮中の御用を務めていたことから、御寺 泉涌寺の御用達となっています。泉涌寺は、今秋のJR東海の「そうだ 京都、行こう。」初秋キャンペーンの寺院に選ばれました。
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テーマは中秋の名月ということで、月にちなんだ和菓子を作ることになり、夜空をイメージした栗羊羹に、村雨を重ね金箔をあしらった月のお菓子が出来上がりました。
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お抹茶をいただいた後は、ライトアップされた庭園を眺めます。
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雷が落ちて枯れてしまった大きな木が印象的でした。
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さて、こちらには「悟りの窓」があります。
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悟りの窓があるお寺としては鷹ヶ峯の源光庵が有名ですが、円型は「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現し、円通とは観音様のことをそう呼ぶのだそうです。つまり円形は禅の心と観音様の心を表し、それに大宇宙の心を合わせ悟りを得るということです。
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悟りの窓の前にも「み月」が供えられていました。
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なぜお供えされていたかと言うと・・・
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CMに出てくる1シーンを再現したものです^^
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御寺の「御月」、美しい「美月」、魅力的な「魅月」、ますます栄える「弥月」、味わう「味月」・・・・いろいろな意味にとってもらうようにと、「み」をひらがなにしたということですが、これは泉涌寺長老上村貞郎猊下が命名し、筆をとられたそうです。御寺の雰囲気にあった上品でやさしい響きですね。もちろんお味も上品でやさしかったです。
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本坊境内に戻り、泉湧寺のシンボル、仏殿をゆっくり眺めます。
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寛文8年(1668年)徳川四代将軍家綱によって再建された仏殿は、一重もこし付入母屋造り本瓦葺き、唐様建築の代表作で、国の重要文化財に指定されています。
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仏殿内陣には運慶作と伝える阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏が安置され、過去・現在・未来の三世にわたって人類の平安と幸福を祈る人々の信仰を集めています。このような形式の安置方法は日本にはあまり例がありません。
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天井には雄壮な蟠龍が、また三尊仏背壁には飛天、裏堂壁には白衣観音像が描かれており、いずれも狩野探幽の筆によるものです。また、年1回公開される国内最大の「大涅槃図」があります。
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先ほどはまだ明るかった御座所庭園もきれいにライトアップされていました。ここも紅葉がきれいなお庭です。山間にあるのと地下水の影響で市内より少し早めに色づくとか・・・
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たっぷり堪能した夜間拝観も閉門時間が近づいてきました。
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泉涌寺は空海が824~34年の天長年間、ここに草庵を結び、法輪寺としたのが起こりとされていて、1218年(建保6)月輪大師が造営するにあたり、清泉が涌き泉涌寺と改められました。現在もその泉は枯れることなく涌き続けています。
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お寺は山門が下で 本堂などが丘の上にあるのが一般的ですが ここ泉涌寺は山門から緩やかな坂を下ったところに仏殿などの伽藍があります。このような構造のお寺は比叡山延暦寺の根本中堂以外にはあまり例がありません。
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楊貴妃観音堂には良縁・美人祈願で有名な楊貴妃観音像が安置されています。
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泉涌寺の夜間拝観は、ちょうど20年前に天皇陛下の即位の礼が行われた11月12日から16日までの5日間、もう一度行われます。
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ちょうど境内や御座所庭園の紅葉も進んでいることでしょう。皇室の菩提寺として在位20年を記念して行われる夜間ライトアップ、来年行われるかわかりません。う~ん、行ってしまうかも^^

by kyoto-omoide | 2009-11-12 19:30 | 京都(秋) | Comments(0)
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