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2009年 12月 31日

京都の年の瀬⑥(大晦日)

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昨年の大晦日、まずは最後の夕日を見ようと清水寺にやってきました。(2008年12月31日訪問)



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子安の塔の前からは、すっかり葉も落ちて全景をきれいに見渡すことができるようになりました。
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奥の院に立つと雪雲がかかった西の空に夕日が沈んでいくところでした。
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お堂も冬空に凛として佇んでいます。
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一輪の椿の花がアクセントになっていました。
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桜や紅葉だけが清水寺ではないですね。
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ずっと西山にかかった雪雲がとれなかったのですが、一瞬だけ雲の切れ間から2008年最後の夕日が最後の輝きを見せてくれました。
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その輝きもつかの間、辺りは夕闇に包まれて・・・
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本堂も夕焼けのシルエットに浮かび上がりました。
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空が暮れていくにつれ・・・
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街に灯りがともり、最後の夜を迎えました。
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行く年来る年、ここ清水寺では何回繰り返されてきたんでしょうか、そんな感傷的な気持ちにさせてくれた年の瀬の清水さんでした。
そして、夜になって・・・
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八坂神社を訪れました。
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八坂神社では大晦日の夜に「おけら参り」が行われます。
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参道もすっかり初詣仕様ですが、そんな中に・・・
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「縄」を売るお店があります。
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境内にもいたるところに長い棒に吊るした縄を持っている人がいます。
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「おけら火」をつける火縄で、吉兆縄と呼ばれる竹の皮の繊維でできた縄です。
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ちょっと多すぎでないかい^_^;
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さて、おけら灯篭に・・・
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おけら木がくべられ、準備も整ったようです。
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19時から除夜祭が執り行われた後・・・
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宮司さんがおけら火を持って境内3か所のおけら灯篭を廻り火を移します。
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無事火が入りました。
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こうして、参拝者が各々おけら火を縄につけ始めます。
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除夜の鐘を聞きながら八坂神社におけら参りに行く、京都の伝統的な大晦日の過ごし方ですね。
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次から次へと・・・
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いろいろな人が・・・
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いろいろな思いや・・・
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想いを込めて・・・
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無病息災を祈り・・・
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お参りされていました。
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このおけら火を・・・
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吉兆縄に移して・・・
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途中で火を消さないようにくるくると回しながら自宅へ持ち帰ります。
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そして神棚の灯明につけ、元旦の大福茶や雑煮の火種として用い1年の無病息災を願います。
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燃え残った火縄は「火伏せのお守り」として、台所などにお祀りします。
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とは言っても、火がついたまま電車やバスには持ち込めないので、自宅まで火を持って帰られるのはご近所さんか遠くからでも歩いて来た人に限られてしまいますね。
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それでも、火縄をくるくる回して帰る多く人の姿を見て、昔からの京都の大晦日の風習に触れることができたように思いました。
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今年も大勢の人がお参りされることでしょう。
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社務所の準備も整いました。新年を迎える頃、四条通も歩行者天国になり、八坂神社も大勢の初詣客で埋め尽くされます。
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八坂神社を後にして向かったのが知恩院です。大行列ができています。何の列かと言うと・・・
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この大釣鐘をつく除夜の鐘を聴く(見る?)ためです。
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知恩院の大釣鐘は日本三楼鐘(京都方広寺、奈良東大寺)と呼ばれており、高さ3.3m、口径2.8m、重さ70トンというスケールの大きさです。
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年末には試し突き(いわゆる練習)が行われ、年末の風物詩ということでニュースや新聞に載るほどですので、日本で最も有名な除夜の鐘ではないでしょうか。
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僧侶が17人がかりで鐘をつく姿は見ているだけでダイナミックで迫力満点です。
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17人の僧侶の内1人が親綱を持ち、仰向けにぶら下がるようにして撞き、残りの16人は子綱を持ち、掛け声と共に鐘を撞きます。
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「ええんやー、ひとおーつ」、「そーれ」、

「グウォーーン」
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音色の良い鐘の余韻は20秒近く続きます。その合間には僧侶の念仏礼拝の声がこだまします。
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知恩院の除夜の鐘はこのように特殊な撞き方をするので参詣者が鐘をつくことはできませんし、300人ほどの交代制で入場規制が行われる上、鐘楼前は大混雑ですのでゆっくり余韻に浸ることはできませんが、鐘のすぐ側で身体の中に深々と響いていく重厚な音色は、魂に響き渡るかのような素晴らしいものでした。
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帰り際に見上げると三門がライトアップされていて綺麗でした。
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こうして、2008年の大晦日を過ごしました。今までは家でぬくぬくとテレビ見て過ごしていたことが多かったので、京都ならではの大晦日の過ごし方をして、ゆく年への惜別の思いと来る年への希望を一層強く感じさせてくれました。

ということで、皆さま、よいお年をお迎えください~。

by kyoto-omoide | 2009-12-31 16:30 | 京都(冬) | Comments(2)
Commented at 2013-12-17 00:24 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kyoto-omoide at 2013-12-17 23:26
鍵コメントさん、こんばんは。
この記事が参考になって大変うれしいです。

ご質問の件ですが、清水寺から知恩院の間にはたくさん飲食店が
ありますが、大晦日なので閉まるのも早いかと思い、夕方早めに
食事をとって、清水寺~八坂神社おけら参り~知恩院除夜の鐘と
回ったように思います。(夕方までは大体のお店も開いてると思い
ます。また、八坂神社には夜には屋台も出ますので、小腹を満たす
こともできると思います。)

あまり参考にならなくて申し訳ないですが、是非大晦日の京都を
楽しんでくださいね^^
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