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2010年 02月 02日

京菓匠鶴屋吉信

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1803年(享和3年)創業の京都の和菓子の老舗「鶴屋吉信」さんです。(2009年1月17日訪問)



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全国のデパートなどに多くの販売店を持つ「鶴屋吉信」の本店が堀川今出川にあります。お店自体が数寄屋建築の粋を採り入れた、京菓子にふさわしい、しっとりと、こころ和む空間となっています。
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鶴屋吉信の代表的な和菓子の一つが「福ハ内」です。桃山製白あん入りで、ますます繁盛の縁起よいお多福豆の形をしたおめでたい和菓子で、杉の升におさめられて年末から節分までの間販売されています。
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ところで、本店の2階は茶寮になっていて、季節の甘味の伝統の味をいただくことができます。
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お店の横の「お休み処」と書かれたのれんをくぐると、路地の奥に竹の径が続いています。
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一歩入っただけで、車の行き交う今出川通や堀川通の喧噪が遠くに感じられるような雰囲気に心が落ち着いてきます。奥に入口があって、エレベーターで2階に上がります。
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2階には茶庭と呼ばれる中庭がありました。
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茶庭を見るように、立札席もあるお茶室があります。
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こちらの茶室遊心は点前畳を含め五畳の座敷で、定例茶会「鶴游会」が開催されます。茶庭からやわらいだ光が茶席に注ぎます。
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今回はこちらの菓遊茶屋に座りました。お寿司屋さんのようなカウンター席です。
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こちらでは熟達した菓子職人が、お客さんの目の前で季節の京のお菓子を作ってくれます。熟練の手の技で、みるみる菓子の花が咲く様子を楽しむことができます。
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お茶をいただきながらしばらく待っていると、菓子職人さんが現れ、まず見本を参考にこの日のお菓子2種類のうち、どちらが好きな方を選びます。
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中の餡をこね・・・
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外側の生地と合わせます。
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最後に先が細いお箸で飾り付け、魔法のような手さばきに見惚れていると、あっという間に完成しました。
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作っていただいたのは、その名も「北野の春」。色といい、形といい北野天満宮の梅をイメージした春を感じさせる和菓子ですね。
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私のために握って、あ、いや、作って^^;いただいた北野の春、お抹茶と一緒にいただきます。
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う、美しすぎて食べれない・・・
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ん、お抹茶の器がお多福さんになってます^^
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飲み干すと・・・
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もうひとつお多福さんの顔が出てきました^^なんとも幸せな気持ちにさせてくれますね~。
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お菓子をいただいた後は、1階のお店のほうも見せていただきました。
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200年を超える歴史を持つ鶴屋吉信さんは、京菓子司の暖簾を守り続け、京菓子文化の継承と発展に尽くされています。
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かつては昭和天皇もお買いに来られたとか・・・。
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たくさんの有名なお菓子がありますが、新春は最初にも出てきた「福ハ内」がお正月や節分のお菓子として欠かせませんね。
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明日は節分、豆まきの豆をかたどった「福ハ内」は、ふくふくした形と淡い黄色がなんともいえない愛らしいお菓子ですね。

by kyoto-omoide | 2010-02-02 10:30 | 京都(cafe) | Comments(0)
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