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2010年 11月 02日

第45回京都非公開文化財特別公開

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毎年、春と秋に(財)京都古文化保存協会が主催する非公開文化財特別公開が行われます。



昨年は第45回記念として、今まで最多の21社が公開されました。その中から、初公開となったところを含め今まで拝観したことがなかった4社に行ってきました。(2009年10月31日訪問)
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まず訪れたのは、東福寺の塔頭「東光寺」です。
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受付を済ませ中に入ると秋明菊に迎えていただきました。
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東光寺は、普段は非公開のお寺ですが、11月には門を開けられ中でお抹茶をいただくことができます。以前、偶然通りかかってお抹茶をいただきに上がらせていただいたことはありますが、今回初めてきちんと拝観させていただくことができました。
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方丈の南側には美しい庭園が広がっていました。
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紅葉で知られる東福寺ですが、ここも美しい紅葉が見れそうです。
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東福寺の塔頭「東光寺」は、鎌倉時代末期の応長元年(1311年)、東福寺の高僧・無為昭元によって創建されました。
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今回、御本尊の文殊菩薩像、開山大智海禅師像が初公開されました。
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無為昭元は、当時では珍しい三字の諡号「大智海」を後醍醐天皇より授かりました。その御尊像が見守る先には、緑美しく広がる庭園がありました。
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先ほどの方丈南側と、この東側に広がる松や楓と苔とのコントラストが美しい枯山水庭園は、お寺の住職さんたちが長年かけて造った庭ということで、どこか優しげなお庭でした。
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今でも11月は、この方丈でお庭を眺めながらお抹茶をいただけるようですので、またいつか訪れてみたいです。

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続いて、泉涌寺の塔頭「悲田院」を訪れました。
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普段は非公開の本堂、御本尊阿弥陀如来像、快慶作宝冠阿弥陀如来像、土佐光起・光成筆襖絵などが初公開されました。
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悲田院の境内からは京都市街が一望できるため、泉涌寺の行き帰りによく立ち寄りましたが、お寺の中を拝観させていただくのは初めてでとても楽しみにしていました。
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悲田院は、仏教の慈悲の思想に基づき、貧しい者や孤児を救う為に建立されたお寺ということです。
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奈良時代より人々の安住の地として法灯を守る悲田院が、初めて門戸を開かれました。
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本堂に上がると、白砂と緑の苔が非常に美しい坪庭がありました。
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この蹲は水琴窟となっていて美しい音色を奏でていました。
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なんとも趣深い坪庭に心から魅了されました。
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本堂では、御本尊の阿弥陀如来立像の他、昨年6月に鎌倉期の仏師・快慶作と判明した宝冠阿弥陀如来像を見ることができました。
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また、本堂の三つの間は、土佐光起・光成等の土佐派の襖絵で飾られています。
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また、橋本関雪の「四皓帰山図」が西の間を飾るなど、よく境内を訪れていたお寺の中にこれほど貴重な文化財がたくさんあることに驚かされました。

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続いて訪れたのが、東山二条にある「西方寺」です。
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平安末期、法然上人のもとで出家した大炊御門経宗公が建立した館を前身とするお寺です。
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こちらも今回が初公開で、本堂、御本尊阿弥陀如来坐像、豊臣秀吉公尊像、地蔵堂、衣通姫地蔵尊などが公開されました。
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特に、御本尊の阿弥陀如来坐像(重文)は白河天皇が建立した法勝寺の遺仏と伝わり、眩い光を放つ三千仏光背を持つ丈六の秘仏です。
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受付を済ませ、本堂に上がります。
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重要文化財のご本尊「阿弥陀如来座像」は平安期の作の木造寄木造りで、像の高さは約2.4mあります。穏やかな優しいお顔と、光背にびっしりと小さな仏さまが埋められたそのお姿に圧倒されました。
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また、こちらの中庭の奥にはお茶室がありました。
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門の外からはどこにでもある小寺の感じでしたが、なかなか奥深いお寺でした。

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最後に訪れたのが西方寺のすぐそばにある「大蓮寺」です。
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ここも初公開で、今回、本堂、御本尊阿弥陀如来像、千手観音像、不動明王像、重文薬師如来像(祇園社本尊)などが公開されました。
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特に、多くの信仰を集めるも廃仏毀釈の難を受けながら奇跡的に現代に伝えられた、もと祇園社観慶寺薬師堂の御本尊薬師如来像(重文)は、西方寺の阿弥陀如来坐像と並んで、昨年の特別公開の目玉でした。
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そういうこともあって、とても多くの方が訪れていました。
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本堂奥におられた薬師如来像は、かつては、現在の八坂神社の前身で祇園という名前の由来にもなっている祇園社観慶寺の仏さまとして、祈りを捧げる人々を見守ってきました。明治の廃仏毀釈の際、奇跡的に大蓮寺に移され、それからずっと秘仏として安置されてきました。その昔、八坂さんにお参りした多くの人々を見守って来られた薬師如来様は、とても心安らぐお顔をされていました。
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本堂中央に安置されている本尊阿弥陀如来像も端正な顔立ちで、大蓮寺が「安産の寺」と呼ばれる由来となった仏さまです。
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今回初公開された西方寺や大蓮寺は観光寺院でもなく一般にはほとんど知られていない小寺院ですが、このような優れた仏像が秘蔵されていることに驚かされ、京都の文化的な奥深さを改めて感じました。

今秋も19か所の寺社を対象とした第46回京都非公開文化財特別公開が、明日11月3日から14日まで行われます。今回も、西方寺と大蓮寺が公開されるほか、初公開が4か所あるなど、充実した内容となっています。

by kyoto-omoide | 2010-11-02 10:00 | 京都(特別公開) | Comments(0)
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