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2011年 09月 24日

岩手ことりっぷ -平泉-

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東日本大震災から半年、東北・岩手に行ってきました。(2011年9月16日~18日訪問)



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東京駅から東北新幹線「はやて」に乗り約2時間半、一ノ関駅に降り立ちました。
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東北新幹線も復旧後は速度や本数を抑えた臨時ダイヤで運行されていましたが、9月23日から通常ダイヤに戻ります。
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まず向かったのは平泉の中尊寺。平泉は、豪族清原氏出身で後に藤原氏を名乗るようになった藤原清衡が、36歳の時に京都にのぼり、その町並みに感銘を受けて作ったと言われ、その中心的な建造物が中尊寺です。
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表参道に当たる月見坂を上っていきます。
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江戸時代に平泉を治めていた伊達藩によって植樹された樹齢300年の杉の並木が続く参道は美しい緑が広がっていました。
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参道にはいくつものお堂が並びます。薬師堂を過ぎ、
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観音堂が続き、
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中尊寺の祈祷道場にあたる不動堂が見えてきます。
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そして、峯薬師堂に、
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大日堂を過ぎると、
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いよいよ金色堂が見えてきました。
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国宝第1号でもある金色堂は、中尊寺を、また奥州藤原文化を象徴する建築物です。
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中尊寺創建当初の姿を今に伝える唯一の建造物で、天治元年(1124年)に上棟されました。
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と言っても、この建物が金色堂ではなく、この建物(覆堂)に覆われています。中に入ると、目もくらむばかりの金色に輝くお堂、堂の内外に金箔を押してある「皆金色」の阿弥陀堂が目に入ってきます。お堂の中は、藤原4代の遺体が眠り、須弥壇の上に本尊阿弥陀如来、その前に観音菩薩、勢至菩薩、左右に3体ずつ地蔵菩薩、最前列には持国天と増長天が金色に輝き並ぶという他に見たことがないような素晴らしいものでした。
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金色堂を出ると経堂があります。一切経を納めていた建物で、鎌倉時代末期の建築と推定されています。
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屋根の模様と緑がとてもきれいでした。
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そしてその先に見えてくるのが、旧覆堂です。
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現在、金色堂を覆っている覆堂は鉄筋コンクリート製ですが、これがかつて金色堂を雨風から守っていた木造の旧覆堂です。
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室町時代中頃建設され、約500年間金色堂を守ってきました。
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旧覆堂の先には面谷坊。
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境内は萩の花に彩られていました。
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美しい竹林と木の根の道を進んでいくと・・・
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中尊寺の鎮守・白山神社の鳥居が見えてきて、
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奥に進むと白山神社能舞台が見えてきました。
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嘉永6年(1853年) に伊達藩によって再建されたもので、近世の能舞台遺構としては東日本唯一のものとされ、日本の芸能史上貴重な遺構として2003年に重要文化財に指定されました。
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最後に本堂でお参りを行いました。
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本堂の周りも萩の花に彩られ、
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たくさんの方がお参りされていました。
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中尊寺は嘉祥3年(850年)に比叡山延暦寺の高僧慈覚大師円仁によって開かれました。中尊寺というのは山全体の総称であり、本寺である「中尊寺」と山内17カ院の支院(塔頭、大寺の中にある小院)で構成されている一山寺院です。この本堂は、一山の中心となる建物で明治42年(1909)に再建されました。
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中尊寺の参拝を終えて、次に向かったのが毛越寺です。
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まずは本堂でお参りします。
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すぐ横に広がるのが浄土庭園。
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庭園の中心をなすこの大泉が池は東西約180メートル、南北約90メートルあり、作庭当初の姿を今に伝えています。
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池のほぼ中央部に東西約70メートル、南北約30メートル、勾玉状の中島があります。
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池に沿って歩いていくと臨池伽藍跡が見えてきます。金堂円隆寺跡は、藤原基衡が万宝を尽くして建立した勅願寺で、本尊は雲慶作の丈六の薬師如来でした。毛越寺の中心伽藍で、東西に翼廊が出て南に折れ、東廊先端には鐘楼が、西廊先端には経楼が附属した姿をしていたそうで、こう聞くと宇治の平等院のような姿が目に浮かび、はるか昔ここにあった伽藍が建ち並ぶ浄土庭園の風景を想像しました。
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進んでいくと、池に水を引き入れるために造られた遣水が見えてきます。
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この毛越寺の遣水は平安時代の唯一の遺構で、全国的にも極めて珍しいものとされています。この遣水を舞台に毎年新緑の頃に「曲水(ごくすい)の宴」が開催され、周囲の樹木とあいまって平安の雅な情景が作り出されます。京都でも上賀茂神社や城南宮で行われていますね。
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初秋のこの時期は萩の花に彩られていました。
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反対側に目を転じると、中島が浮かぶ大泉が池の向こうに本堂が見えています。
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さらに進むと常行堂が見えてきて、
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そばには豊かな表情をした石仏さんが佇んでおられました。
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さて、池を一周してくると石組のところで調査が行われていました。
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大泉が池の出島は庭園中最も美しい景観の一つとされ、水辺から水中へと石組が突き出し、その先端の飛び島には約2メートルの景石が据えられ、高さ約3メートル、幅約1メートルの立石が斜めに突き出すように立てられています。しかし、東日本大震災の余震で傾き、倒れる恐れもあることから修復作業が始められました。本来なら毛越寺浄土庭園の代表的な美しい風景が広がるところですので、またいつか修復後に訪れたいです。
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最後に訪れたのが達谷窟(たっこくのいわや)です。
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美しい緑に鳥居が映える参道を歩いていきます。
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風情ある鳥居の向こうに・・・
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崖に押しつぶされそうに立つお堂が見えてきました。
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達谷窟は、延暦20年(801年)、征夷大将軍であった坂上田村麻呂が、ここを拠点としていた蝦夷を討伐した記念として建てたお寺で、正式には達谷窟毘沙門堂と言います。
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お堂は京都の清水寺を模して建てられたと言われ、
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舞台とそれを支える柱の姿にその面影を感じました。
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毘沙門堂に上がり、お参りを行いました。
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反対側の出口から出て見上げると、東西の長さ約150メートル、高さ約35メートルの岸壁にへばりつくように建つ懸造の毘沙門堂の様がよくわかりました。
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先に進むと、今度は大きな岸壁そのものがそびえ立ち、
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見上げると大きな磨崖仏が刻まれていました。
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高さ16.5m、顔の長さ3.6m、肩幅9.9mという大きな北限の磨崖仏でしたが、明治時代の地震で胴体部分が崩れ、現在では顔だけしか拝むことができなくなっています。また、だんだん風化も進み、この大日如来さまを拝むことができなくなる日も近いと言われています。
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平泉の文化遺産(中尊寺、毛越寺など5か所)は、今年6月に世界遺産に登録されました。東北では初のことで、震災からの復興を目指す東北地方にとって希望の光となりました。

by kyoto-omoide | 2011-09-24 07:56 | 東北 | Comments(2)
Commented by 京都大好きっ子 at 2011-09-24 22:02 x
こんばんは。
私はまだ東北地方に行ったことがありません。
行きたいと思いながらなかなか行けないので、2つ前のブログで
予告をして下さっていましたので、とても楽しみにしていました。
いつも書きますが、kyoto-omoideさんのお写真は本当に素晴らしく
眺めているだけで、旅をしている気分になります。
今回もあたかも中尊寺を隅から隅まで歩いた錯覚に陥りながら
楽しませて頂きました。

東北の秋の訪れは早いのであと1ヶ月もすればここも紅葉で真っ赤に染まるのでしょうね。
さすが世界遺産だけあってすべてが素晴らしいですね。

今宵も小旅行に誘って下さり有難うございました。
Commented by kyoto-omoide at 2011-09-25 00:02
京都大好きっ子さん、こんばんは。
最近は京都か鎌倉のお寺しか行ってないので、中尊寺では私も新鮮な気持ちでお参りしました。
拙い写真ですが、雰囲気が伝わってますとうれしいです^^

次の記事は打って変わって盛岡食巡りになりますがご笑覧下さい^^
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