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2012年 05月 12日

長崎旅情 -島原-

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雲仙から普賢岳へ。(2012年4月27日~29日訪問)



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雲仙温泉から車で仁田峠まで上がってきました。ここからロープウェイで妙見岳に上がると、
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駅上の展望台から一気に眺望が広がります。西側には雲仙の温泉街や、
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おしどりの池を見渡すことができました。
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階段を上がっていくと更に眺望が開け、
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東側には雲仙普賢岳の平成新山が姿を現しました。
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雲仙普賢岳は1990年(平成2年)11月に200年の眠りから覚めて噴火しました。このとき吹出した溶岩が固まってできた山が普賢岳より標高が高くなり「平成新山」と命名されました。
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南を向くと、有明海と島原の町並みを見下ろします。
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1991年(平成3年)6月3日、噴火でできた溶岩ドームが崩落し、この谷を大火砕流が駆けくだり43人が亡くなるという大惨事となりました。あれから20年近く、静けさを取り戻した山は美しい緑に包まれていました。
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山を降りた後はランチでこちらのお店へ。
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緑に包まれた山間にひっそり佇む「山の寺 邑居」さんです。
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「邑(ゆう)」とは、村や田舎、丘を表す言葉で、「居(きょ)」とは、住む暮らす、そして館を表し、田舎に暮らすこと、丘の上の館という意味だそうです。
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お店の周りは豊かな自然と水源の森に抱かれ、島原の地の食材を使った美味しい料理をいただけることで人気のお店になっています。
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お店の中に案内していただくと、窓からは店内も緑色に染まるほどの美しい緑のシャワーが注ぎ込んでいました。
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やはりここは窓際の席に座らせていただきました。
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さて、各テーブルにはこのような装置があり、水が流れています。
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しばらくすると注文していた「手延べそうめん」と「黒ごまそうめん」が運ばれてきました。
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添えられた青モミジも瑞々しく、清らかな気持ちにさせてくれました。そして、このおそうめんを・・・
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新鮮な湧水の中に浸します。中はこの水が回流しており、
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こうしてお箸ですくって、
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おつゆにつけていただきます。これは島原の風物詩の一つ、「そうめん流し」です。ちなみに竹を流れるそうめんをすくっていただくのは「流しそうめん」。流れ落ちて行かないのでゆっくりいただくことができました^^
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ヤマメの塩焼きも美味しく、
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緑に囲まれた中でいただく大満足のランチとなりました。
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鮮やかに咲き誇るツツジの群落を観ながら島原の市街地へと向かいます。
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途中、「旧大野木場小学校」を訪れました。
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普賢岳が噴火活動を続けていた平成3年9月15日に大規模火砕流が発生し、熱風が襲い大野木場小学校や多数の家屋が焼失しました。
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案内板に掲載されたその当時の写真。目の前の風景から想像もできないほどの凄まじさに思わず息を飲みました。。
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被災後大野木場小学校は移転しましたが、被災した校舎は火砕流遺構としてそのまま保存されています。校舎の中も、熱風で溶けたりゆがんだ机やいすなどが残っています。
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校舎のそばには溶岩ドーム監視、工事従事者の避難場所など、砂防工事の安全確保を目的に建設された大野木場砂防みらい館があり、中からは普賢岳を真正面に見据えます。
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平成3年9月、あの山からこの場所に大火砕流が流れ下りました。
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青空に映える普賢岳は、20年前に大惨事を引き起こしたことも忘れてしまいそうなほど静けさと美しい緑に包まれていましたが、ここに立って改めて自然災害の脅威を感じました。火山、火砕流による被災の場というのは初めて見るもので、地震、台風などの被災地とはまた違った胸に迫りくるものがありました。
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島原の街に着き、
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キリシタン迫害と島原の乱の舞台となった島原城へ。
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城内は美しい緑に包まれ、
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天守閣からは島原の街並みと雲仙の山並みを見渡しました。
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最後に島原城の近くにある武家屋敷街へ。
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町筋の中央には水路が流れる美しい佇まいが広がり、
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清水が清らかな音をたてて流れていました。
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長崎の小京都、島原は清らかな湧水が湧き出ずる水の都でした。

by kyoto-omoide | 2012-05-12 10:00 | 九州 | Comments(0)
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