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2018年 02月 01日

相国寺 -方丈、法堂-

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京都五山の第2位 相国寺




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京都御苑の真北、同志社大学今出川キャンパスのすぐ北側に隣接する相国寺は、臨済宗相国寺派の大本山で、足利義満が創建を発願し1392年(明徳3年)に完成、夢窓国師を開山としました。京都最大の禅宗寺院の1つとして、また五山文学の中心地として、かつては七層の宝塔を有するなど大寺院として栄えましたが、落雷で焼失するなど衰退、再建を繰り返してきました。
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広大な境内に法堂、方丈などの伽藍と、12の塔頭を有します。また、京都の観光名所として超有名な鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)は、相国寺の山外塔頭にあたります。
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伽藍、塔頭は基本的に非公開で、法堂、方丈は春・秋の定期的な特別拝観、塔頭は「京の冬の旅」などでの特別公開で公開されることがあります。※今年2018年の「京の冬の旅」では、法堂・方丈、豊光寺、林光院が公開されます。
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2010年の「京の夏の旅」で方丈・法堂が公開された時に訪れました。(2010年7月23日、2012年2月25日訪問)
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方丈入口で受付を済ませると、
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花頭窓の向こうに、
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庭園越しに方丈が広がっていました。
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禅宗の伽藍の配置は南北に山門、仏殿、法堂、方丈が同一軸線上に並んで建てられているのが特徴で、相国寺も例外でなく、法堂の北側に方丈が建てられています。現在の建物は天明の大火を経て文化四年(1807年)に開山堂、庫裏と共に再建されたものです。造りは一重、入り母屋造り、桟瓦葺き、切妻造りとなっています。桁行25m、梁間16mで、方丈としては大規模な建築で、京都府指定有形文化財となっています。
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方丈前庭は、白砂を敷き詰めただけの単調な造りになっていますが、その効果は法堂の姿を立派に表現するだけでなく、白砂による太陽の反射を利用して室内を明るくするのに役立っています。
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方丈へ、
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上がります。
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前庭の向こうに見えるのが、
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勅使門。方丈正面に見える勅使門は一間一戸の四脚門であり、屋根に曲面をなす唐破風を用いています。
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その向こうには法堂が広がります。
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方丈の南には東から「竹の間」「室中(の間)」「梅の間」の3室があり、原在中や僧玉潾による襖絵を見ることができます。
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南の縁の隅には「原在中の杉戸絵(複製)」も見ることができます。
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方丈を、
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回り込んでいきます。
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そして、方丈北側には、
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裏方丈庭園が広がります。
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細長い敷地の中に、大きな掘り込み状の枯流れが左手から右手に雄大に流れて地形を作っており、その後ろにモミジやマツなどが植えられています。枯流れの斜面にはスギゴケが張られ、流れの底には小石が敷かれています。さらに小石の下には砂が敷かれているので、雨水はすぐに地下にしみ込んでいきます。おそらく枯流れが建物の雨水排水を兼ねるという変わった構造になっているものと考えられています。
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枯流れの一角には滝石組が組まれています。枯流れがかなり掘り込まれているので、方丈から見ると結構低い位置にあるにもかかわらず、小さいという印象を受けさせない見せ方は庭を作る時に方丈からの眺めを計算したものと考えられています。
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水を使わない枯山水風の庭でありながら流れが大きく掘り込んであるという、ほかに見られない様式の庭園ですが、滝石組なども整っており、独特の洗練さが感じられる庭園となっています。
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坪庭も洗練された美しさで広がっていました。
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方丈の次は、
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法堂です。
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松の木が立ち並ぶ境内に、
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重厚な法堂が存在感を示します。
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現在の法堂は、慶長10年(1605年)、豊臣秀頼の寄進により、5回目の再建をされたものです。
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日本の法堂建築の最古のもので、
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正面28.72m、側面22.80mにして堂々たる大きさです。法堂は無畏堂と称され、畏れることなく法を説くためのお堂であり、講堂的役割を果たしています。
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また、相国寺は仏殿が再建されず、法堂が仏殿を兼ねており、本尊を安置して、本堂と称しています。
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天井にある龍の絵は狩野光信筆の蟠龍図で、特定の場所で手を打つと反響するため「鳴き龍」と呼ばれます。
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法堂の周囲に広がるアカマツ林は、天文20年(1551年)の戦火により焼失した三門と仏殿の跡地にできた林です。
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アカマツは山地などに生じた裸地に最初に根付いて、他の優勢な樹木にとって代わられることが多い樹木です。
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この林は市街地においては稀なだけでなく、良好な保全によってスケールの大きい景観を形成しています。

by kyoto-omoide | 2018-02-01 14:00 | 京都(特別公開) | Comments(0)
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