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2018年 02月 04日

相国寺 -塔頭・瑞春院-

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『雁の寺』




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烏丸通から相国寺に入る門を入ってすぐのところに、
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山内塔頭の一つ、瑞春院があります。
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水上勉が幼い時に暮らし、小説『雁の寺』のモデルになった「瑞春院」。
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最近は公開される機会がまったくなくなりましたが、平成20年の「京の冬の旅」で公開された時に訪れました。(2008年3月2日訪問)
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瑞春院は、足利義満が雪村友梅禅師の法嗣太清宗渭(相国寺第四世住持)を相国寺に迎請するため、その禅室として雲頂院を創設したのが始まりです。その後雲頂院は兵火で罹災し瑞春軒と併合し、瑞春軒は蔭涼軒日録を編集した僧録司の権威、亀泉集證が文明年間(1484年)に創設するも天明年間に焼失。弘化から嘉永まで(1845~1849年)の間に再建され、その後客殿を棄却したが、明治31年(1898年)再興完成し、今日の瑞春院にいたります。亀泉集證、鈴木松年、水上勉氏など文人墨客ゆかりの禅院としても知られます。
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方丈の襖絵には、今尾景年筆「孔雀」、梅村景山筆「八方睨みの龍」、そして隣の上官の間(雁の間)に上田萬秋筆「雁の襖絵」が残ります。水上氏は幼かったころを瑞春院で過ごし、この瑞春院時代を舞台にした「雁の寺」で直木賞を受賞しました。
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幼かった水上勉氏が襖絵を「雁」と思い込んでいたのが実は「孔雀」であっと分ったのは直木賞を受賞された頃だったという逸話も残ります。
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方丈南庭は「雲頂庭」と呼ばれ、
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室町時代の禅院風の枯山水庭園です。
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花頭窓越しに見る東庭は、
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三十三観音を表す赤石が33個配されています。
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そして、北庭「雲泉庭」は、
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夢窓国師の作風を取り入れた室町時代風の池泉回遊式庭園で、
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歩いて回ることができました。
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心字池の向こうは書院の「雲泉軒」と表千家の不審庵を模して造られた「久昌庵」。
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途中には、「水琴窟」があります。370年前に小堀遠州の感化で配下の同心が伏見屋敷の庭に造った洞水門(水琴窟)の手法を取り入れて創作したものです。
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心字池越しに方丈を見ながら、
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庭園を歩いていきます。
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書院「雲泉軒」は、直径2mからなる台湾檜の千年ものを主材に構築。天井は碁天の中に小碁を組んだ繊細で優雅な作りとなっています。
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書斎の火灯窓より見る柚木灯籠と檜の木立は、一幅の絵のような美しさでした。
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襖絵の古松は昔、瑞春院に寄宿していた鈴木松年の秀作と言われています。
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茶室「久昌庵」は、数寄屋建築の名工諸富厚士氏の建築で、表千家の不審庵を模して造られました。
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見どころも多い瑞春院ですが、
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平成22年の「京の夏の旅」での公開以降は公開されていません。(2010年7月23日訪問)
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方丈南庭「雲頂庭」は緑に包まれ、
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水琴窟が涼やかな音色を奏でていました。
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北庭「雲泉庭」も、
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緑濃い中で、
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歩くことができました。
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水琴窟の雅趣漂う「雁の寺」瑞春院、以前は可能だった予約拝観も中止されているそうで、2008年と2010年の特別公開は貴重な時間となりました。
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その後も、相国寺を訪れると、よく前を通りますが、
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固く門が閉ざされ、
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門の外から、
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つい中を覗いてしまいます。
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いつかまた拝観できる日がきますように。

by kyoto-omoide | 2018-02-04 11:00 | 京都(特別公開) | Comments(0)
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